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アルロー 家の土地

歴史

今から1000年以上昔の838年、サン・レミ大修道院の農奴と収益を管理する台帳(ポリプティックと呼ばれました)には、修道士がワインを製造し利益を上げていることが記されました。製造が行われていたのは、かつてローマ人、ヴィリウスの所有地だった土地。ヴィリウスの名は後にヴリニー村という村名として残りました。

1320年には、サン・レミ大修道院と”ヴィナージュ”(ワイン製造)との税金の支払いについての取引報告書の余白に、アルローの名前がでてきます。

1792年にサン・レミの王立修道院の所有物が押収され国有財産として売りにだされると、ニコラ・アルローは、その土地とブドウの木を手にいれます。彼の先祖は既に数世紀にわたって、修道士たちの厳格な監督下、ブドウ栽培をしていた経験がありました。

しかし、最初の発泡ワインを製造しようとジャン・アルローが決めたのは、フランス最後の王となるシャルル10世の戴冠式の1年後、1826年のことでした。このときジャンはまだ知らなかったのですが、その1世紀のち、ながらくサン・レミの要であった赤ワインやヴァン・グリ(灰色ワイン)の製造全てがその発泡ワインに置き換えられることになります。

1950年、詩人ボリス・ヴィアンはサン・レミ地方のことを<世界のへそ>と呼びました。
その土地をアルロー家が情熱をもって手入れをし始めてからもう15世代以上の年月が経ちます。たった一区画のブドウの木が、歴史の深淵に自らの根を突き刺したのです。.

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シャンパーニュの心臓

ドメーヌ

特別な土壌(テロワール)

モンターニュ・ド・ランス地区のブドウ畑は地球の最北部の一つに位置しています。一般にブドウ栽培には無謀と言われる地域ですが、特別な気候と地質条件のおかげで、栽培が可能になっています。

なだらかな丘が広がるこの大西洋の丘陵地域は、西からの強すぎる風や雨の影響をあまり受けることがなく、夏と冬の気温差がそれなりにあり、安定した降雨にも恵まれています。
そして白亜(チョーク)質の石灰地層という水はけのよい特別な土壌が広がり、ブドウの天敵である風を避けるために南南東に向けられた丘陵が見事な長い帯状に連なっています。

ブドウ畑

アルローのブドウ園はモンターニュ・ド・ランス地区の中心部に位置し、畑すべてがプリミエ・クリュ(1等級)に格付けされています。ここにはフィロキセラ(ブドウネアブラムシ)の被害を免れたとても古いブドウの木も生育しています。フランス純正のブドウの木は大変希少価値が高いので、特別な場所です。

こうした自然界の財産を最大限に守るため、アルノー は1997年から環境に最大限配慮した栽培法に取り組んでいます。

– 害虫駆除には天然由来のフェロモンを散布する
– 化学的な除草剤を一切使わない
– 土壌を保護するため木と木の間に雑草を残す草生栽培を実地
– 自然農法を取り入れたブドウの木の手入れ法
– 節水できるステンレス製タンクを使用
– 環境管理された森林から作られた段ボールを使用

思いやりと愛情

ノウハウ

自然や環境を尊重したブドウの栽培のためには、それぞれの季節で注意深く慎重な姿勢が必要となります。土壌づくり、剪定、リアージュ(枝の誘引)のほか<緑の作業>と呼ばれる摘芽、パリサージュ(新梢の固定作業)、夏季剪定および、病害との戦いなど。1ヘクタールのブドウ畑につき、年間380時間〜420時間もの作業が必要です。この作業とは別に、収穫や200本の丸太の杭打ちがあり、加えて40kmの鉄線貼りもあります。

10ヘクタール弱に及ぶアルローのブドウ畑では、特にピノ・ノワールとムニエを栽培し、シャルドネは10%未満になります。

ブドウの収穫は9月中旬〜10月初旬にかけて行われます。収穫は手積みで行われ、品質を損なわないためにもブドウは丁寧に仕分けされます。毎年、収穫作業を手伝うために約25人の追加作業員がやってきます。ブドウは品種ごと、および区画ごとに分けて摘み取られ、1ヘクタールのブドウを摘み取るのにはおよそ丸1日かかります。

ミレジム(ヴィンテージ)以外のアルローのシャンパーニュはその年の収穫ワインとリザーブワイン(約30%)がアサンブラージュ(ブレンド)されたものです。12月初旬から1月の終わりにかけてワイン醸造の職人達が集まり、ステンレスタンクで温度管理されたその年の新鮮なワインを試飲します。

アルノー のシャンパーニュは、シュール・リー方式で通常より長く熟成させます。こうして、完璧な熟成のタイミングと複雑に絡み合ったアロマを醸しだすことができるのです。
3年以上熟成させたのがブリュット・グラン・キュヴェ、15年以上寝かせたのがミレジム・ラール(ヴィンテージシャンパーニュ)です。

ワインボトルは、毎日1/4回転ずつ回し、段階的に垂直方向に立てていきます。何週間か経つとボトルは瓶口が下になった状態になり、瓶口には酵母の残りかすが沈殿します。この沈殿物は後で“デゴルジュマン”という過程で、取りのぞかれます。この最終過程が終わるとすべてが3ヶ月ほどで出荷されます。そして、新鮮で個性豊かなシャンパーニュが出来上がります。